昔の出来事です。
以前N区というところに友人と同居をしていた頃がありました。
もちろん類友(笑)
その頃はOLさんっていうのやっていました。
夏の終わりの夕暮れ時、最寄り駅から自宅へ戻る道をいつものように歩いておりました。
頭の中は夕食どうしようかなぁ・・・なんて事を考えておりました。
その日は良い気候で暑さもあまり感じなかったのです。
それが・・・
駅の改札から出て歩き始めて3分ほどたった頃でしょうか。
一軒家が立ち並ぶ細めの道を歩いていたときでした。
ふと蒸し暑さを感じた瞬間でした。
全ての風景がまるで昔の日本の町並みに。
アスファルトの地面が土に。
風に舞う砂埃。
異空間にいきなりほおりこまれたのです。
内心はどうしていいのかわからない。
しかし何故かどこか冷静になっていく自分もそこにはいました。
「足を止めてはいけない」
そう思ったのです。
歩調を変えず歩き続けるとその空間はふと元に戻りました。
そしてそこはいつもの風景、蒸し暑さはなくなっていました。
戻った瞬間初めて立ち止まり、振り返ってしまいました。
それが、進んだ距離はほぼなく、入り込んだ場所にいたのです。
一瞬の出来事だったと思いますが、どうなることかと思いました。
何だったんでしょうね。
何か次元の裂け目かにおっこっちゃったんでしょうかね。
そこに住んでいる数年の間で起こったのはこの1回だけなのですけれど、今でも印象深い出来事でした。
少しだけ過去の日本を経験した気分にもなれた出来事でした。
夏が近づいてくるとふと思い出す思い出です。
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