ある日友人から電話があった。
一軒家に引っ越すのだけれど、ガレージの片隅に女性が立っている気がすると。
この友人は霊感質でよく被害にあっている。
今回はさすがに自分の家となる場所なので困った様子。
たまたま友人の新居の方面へ行く予定があったので寄る事になった。
友人の新居の土地は香穂もよく知っている土地。
どんな所かは想像がつく。
お宅の駐車場に着き、まず家の周りを視て歩く。
確かにガレージの角に女性の残像があった。
ここまで視て室内に入った。
室内はまだ掃除中で、雑然としていた。
一番感じたのは地面から漂う水っぽさ。
部屋を知人に案内されながら視ていく。
ガレージから室内に入れる階段があるのだが、そこが一段と暗い。
ここに通路は作ってはいけなかった。
すべてを視終わって、問題は土地が大きいので本当を云えば
ここに住むことが勧められない。
しかし、そう言うわけにも行かず、出来ることをすることに。
手持ちの物で知人の家を囲んで守った。
最後にガレージに立つ女性を引きずり出して除霊。
この女性が何故ここにいるのか・・・
それはこの女性にもすでに解らなくなっていた。
それほどの時間をここで立ち尽くしていたのだ。
何をしたくて、何のためにいるのかも解らなくなる時間。
こういう場合は何も訊かず除霊。
それがきっと一番親切だと思うから。
知人の家にこの先何度訪れるかはわからないけれど、霊に惑わされないで生きてほしいと
思います。
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