8月初旬、相方と熊野三山へ出かけました。
第一弾は熊野那智大社です。
この那智大社は15年ほど前に一度詣ったことがあります。
この15年という時の流れの中で、昔のままなのか、変わってしまったのか、
香穂個人としては興味のあるところでした。
元は八咫烏のお導きによって、那智大滝の場所に社殿があったとされていましたが、
現在は高台に社殿はあります。
多くの土産物屋が並ぶ表参道下に沢山の「駐車場」の文字、本当ならこの辺で停めて石段を
登るのでしょうが、まだまだ車で行けそうな雰囲気があり、相方はどんどん上っていきます。
けっきょく、一の鳥居付近の駐車場に停めました。
車を降りた時の第一印象は「衰退」でした。
二の鳥居です。
雰囲気はとてもいいですね。
那智大社の拝殿です。
ここへ来て、最初に感じた印象が強くなりました。
熊野といえば熊野修験の修行地、男の山なのです。
その荒々しさと強さがないのです。
文化遺産にされることは守られることなのかもしれないが、雑多になりすぎてしまう。
本来もつ那智のきりっとした気を感じられなくなるのです。
ご神木「那智の樟」もチカラなさそうです。
隣に青岸渡寺(せいがんとじ)が並び建っています。
明治の神仏分離令により仏堂が廃されたけれど、那智では信者の手で復興されています。
現在の本堂は、織田信長南征の兵火にかかり、天正18年(1590)豊臣秀吉によって再建された
ものなのですが、焼かれてしまったのも比叡山と同じ天台宗でもあるのが理由だったのでしょうか。
信仰する人々のチカラによって復興されて、残り続ける・・・・
現在も同じ思いの人々が沢山いるといいのですけれどね。
これ、かわいいですよね(笑)
この山々にはまだチカラがあり、
視ていると山々の鼓動を感じます。
本当は、もっともっと力強かったはず・・・・
神々を感じられるほどに。
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