渭伊神社

今年も浜松にやってきましたので、神社をご紹介します。
今回の最初は「渭伊神社」です。
ここは磐座があるという事を知ってぜひ見に行きたいと思い訪れました。

井伊領の中心、井伊谷の神宮寺川の流れに囲まれた丘に鎮座する古社。
その場所から井戸や井水を祭祀していたと考えられるとともに、
井伊家発祥にあわせてその氏神になったといわれています。
かつて龍潭寺の境内にありましたが、南北兵乱の際に現在の地に
移ったとされています。
由緒は定かではありませんが、いくつもの古い社が並ぶ境内は、
老杉が鬱蒼と生い茂り、清流が運ぶ住んだ空気に包まれ、
神霊を感じさせる雰囲気。
本殿の背後には、古墳時代の『天白磐座遺跡』があります。
なお、井伊家の家紋の井桁は、渭伊神社を象徴しているとも
いわれています(諸説あり)。

浜松八幡宮と同じく、玉依比売命(タマヨリヒメノミコト)
品陀別命(ホンダワケノミコト)(応神天皇)
息長帯比売命(オキナガタラシヒメノミコト)(神功皇后)
を御祭神としています。

                         手水舎
                          手水舎
                       ご神木
約100年前、落雷によって枯れてしまったという手前の御神木ですが、
もう1本の御神木、天生杉に寄りかかるようにして立っています。
4、50年ほど前から見た目は全く変化していないそうです。
枯れてしまってもなお、雨風に耐えて立ち続ける御神木に力強さを
感じます。
現在のご神木もとても良いパワーを感じられます。
                        拝殿
                        本殿
                          摂社
                          摂社
                         摂社
                           摂社
                 「モロード様」という聞きなれない神様。
どうやら客人(まろうど)神のことのようです。


                      天白磐座遺跡
                       天白磐座遺跡

                     天白磐座遺跡

天白磐座遺跡は、これらの巨石を神の拠り所とした古代の巨石祭祀場の
遺跡です。
西、南、北の三方を、神宮寺川とその支流に囲まれていることから、
水霊を祭る祭祀の場所だったと推測されています。
巨石のある地面からは、大きな土器の破片や鉄鉾、和鏡などが発見
されており、4世紀(古墳時代)から13世紀(鎌倉時代)まで続いた
祭祀場であったそうです。

とても水の力を感じる落ち着く場所でした。
磐座はお互いの岩が反響し、今でも昔と変わらぬパワーを発していました。
ドラマの撮影地にもなったそうですよ。
昔から水霊を祭る祭祀の場所だけあって、今もその神域はしっかりと
生きていました。
人の祈りの想いをこの磐座はしっかりと受け止めていました。
そして自然に調和し、一つの形としてしっかりと出来上がっていました。

また来たいと思わせる神社でした。

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