身近にありながらなかなか書いて来なかった岡崎城について今回書くことにします。
岡崎城は、菅生川と矢作川の合流地点にある龍頭山という丘陵を利用して造られ、
龍燈山城(りゅうとうざんじょう)と呼ばれていた。
もちろんだが、徳川家康の出生で有名でもあります。
ここもまた「龍」にまつわる。
徳川家康とはほんと、何処まで知っているのでしょうか?
と思えてなりません。
この日はとても風が強く、寒かったのですが、雲一つありませんでした。
そんな空に龍が駆け上がる姿をしばらくの間視ていました。
それから岡崎城に初めて入ったのですが、入るなり「ゴー」という音が何度も
聞こえてくるのです。
その音を確かめるために急ぎ天守閣へ登りました。
天守閣に登ると、一定の間隔で風が舞い上がります。
そう、龍が通り抜けているときの音だったのです。
ここから、「新田白山神社」の大クスがよく見えます。
龍はお城を駆け上がり、大クスに向かっていました。
この光景は本当に綺麗で、思わずしばらく見続けてしまうほどでした。
お城を出て、周りを散策がてら歩いていると時間も夕方にさしかかっていたのもあって
過去あったであろう姿を目にすることが出来ました。
時を渡ってしまっていたのでしょう。
匂いも、風景も現在とは全く違うもの。
信頼・忠誠心・団結・・・・
今のこの世界に欠けているものを感じる事ができ、うらやましくも思いました。
言葉ではない繋がり、心意気。
命を賭けた繋がりの強さを視たようです。
現在に生きる人間はどんな人であってもどこか傲慢で、自分の気分を第一にしがちなのだと思う。
人間という形をなしている限りみなそうなのだと思った。
ちょっとしたすれ違い、自分のして欲しいことをしてくれない事への不愉快さなど、
人はすぐ第三者へその気分の悪さをぶつけてしまう。
それほど、昔と違って器が小さくなったということでしょうか。
現代における便利はただただ人の持つ心のキャパを狭くしているようにしか思えないことも多い。
香穂も人間であり、こういうところがあるのだと思う。
そして、人間である以上完璧ではなく誰にでも当てはまる事なんだと、
特別はないと改めて感じるのです。
そして、忘れてはいけない事なんだと思うのです。
龍たちの駆け上がる姿を視ると心救われるものを感じました。
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